「あの人にわたせ」一般公開感想文集 アンケート・メールから
         2002年10月14日(月)


小道具
マイムでやるならちゃんとやれ。
マイムなのか使うのか統一しろ。→使う方で統一。
生活感を出すために小道具が必要。

ぬいぐるみ、きれいすぎ。
ナイフ微妙な長さ。おもちゃみたい。
カメラ、ニス使おう。光らないとおかしい。
肉屋なら小道具は何?パン屋なら。それぞれ職業がわかる小道具を全員が持つ。
認識票、本当につけていた方が良い。
魚の目がない。
熊は、全体はグレー、良く持つところは真っ黒け、線を縫いつけて綿がはみ出ている感じにすれば、長年持っていた物に見えるかな。
エルム川の森を作った木のリース、中途半端。

大道具
ハープのオブジェしっかり。
こわれた床、オブジェの台。
全体を取り囲む鉄条網。

音響
現在と過去の違いの音が必要。

音に息が感じられない。部隊と一体となる音響を。
出る方向はもっと分かれるべき。

銃の音、あまり怖くない。→場面場面によって、音質、スピード、大きさ、音源の位置全て違うはず。よく計算して、効果的なところに最大の恐怖を持ってくること。台詞で棒読みと呼ばれることを平気でやっている。

ダダダダ って機関銃?

赤ちゃんの声、最初鶏かと思った。あれでいいの?
あひるも変。
飛行機の音、もっと衝撃的な物。
水音、どこが水?→水中、瀬、瀞、全て音が違うはず。
認識票の水音、小さいはず。
時計、現実音でないならもっと工夫を。
無為の声以外大き過ぎたり小さすぎたりしていた。→平常練での音あわせ。
突然はいる音量、気をつけて。レベルチェックしっかり。
音大きさ、滅茶苦茶

照明
PIN.ちゃんと眉間で始まり終わるように。退場したら消えること。
フルなのかミドルなのか。
照明、飛行機の影とか欲しい。

衣装 
何故メインだけが民族服?
日本の軍服を着ているのは何故?
おじいさんの靴が適していない。→靴は無性格で音がせず滑らない物。ただしジーコなどは特別の靴を履いても良い。

サフィナの肩直せ。

色の全体の統制がとれていない。全体があまりにも赤っぽいかも。子供達。→赤はサフィナの色。青はハルマの色。その他の子供達はある方向性を持った別系統で。赤と青は使わない。

戦時中の生活の汚れ。→破れてぼろぼろ。死の間際の人々の衣装。山野を駆けめぐり、捕まり、ここに引き戻された。

腕、ばればれ。完璧に見えないように。
みんなチェック柄。→一人だけ。
ADでなぜスーツ?
演出演技内容に即して、よく考えてサイズ選びを。
衣装は誰が子供で誰が大人かわからない。

メイク
沢山の生傷が戦争を彷彿される。→特殊メークの3〜4人、必要。

きちっとメークして。→メークの基本を学ぶこと。めばりを入れるのは最低。自分の人格を役者一人一人が自分の顔を作りながら考えること。

おばあさんの髪の毛とても不自然。白髪の方を観察すると白髪になりやすい箇所わかってくるはず。
老人二人が黒人に見えた。

キーボード・楽器
電子的な音が気持ち悪い。
せっかくの歌の話なので、もう一つキャラクターをさりげなく出しちゃったりして、利用したらどうか。
ストーリーに弾き手が役者として登場する必要がない。→子役としては全くいらない。番組制作スタッフの一員として、子供達を助け大人を励ましていく。
役者なら気を抜きすぎ。
口ずさむ歌とキーボードの音のずれ キーボードなくても良い。
何故そこにいるのかがわからない。回想中に楽譜をめくるなどとんでもない。
笛は音はずしては駄目。特にリコーダー。
オカリナは禁止。
生演奏を生かすように頑張って下さい。

 
合唱もっと練習して下さい。→やれ。
ミュージカルになりきれていない。
さぐりながら歌っている人がいて、台無し。
中途半端な歌なら台詞の方が良い。
使われている音楽が色々なので統一感がない。変な気がする。
アカペラの部分はいかにもクラシック音楽なので、シンプルな動きの方が良い。
ドミソドのハーモニーもこの国の音階ではないと思う。
サフィナのソロももっと自信をもって歌うべき。
どれも歌が下手。もう一寸きれいだと良かった。
楽器があるんだからそれを聴いて歌えばいい。
歌いながら言う台詞、要練習。
老人で腰が曲がっていても、歌う時には上半身が起きる。踏ん張る力がないので腰がさがって膝が少しでる。お腹も出る。

演技
台詞が先で、中身がないしゃべり方。
聞き取れない箇所が何カ所もありました。
どたばた劇になっている。
滑舌悪すぎ。
エルム川が、実在のエルベ川に聞こえた。
ちくちくぽんはよくわからない。

テラ
最後自分で解決しちゃっていて満足な顔だったけれど、何が言いたかったの?
みんなから慕われているだけの人間的魅力がない。
作った考えた動きを演じている感じ。
明るい人なのではなくて無理に頑張って明るくしている人なので、それが見えすぎて重い。地というか、本人の弱さももろさもあると思う。ずーっと「明るい演技」をするのであーっこれ、芝居なんだと舞台の途中で我に返ってしまう。

テルミー
役名変更しよう
かっこいい役なのでもう一がんばりして。
なんかグニャグニャしていて、台詞が揺れている。最後の台詞が聞きたかったのに聞き取れなかった。だから意味がわからなかった。

ハルマ
殺陣、ムキになりすぎ。→美しく軽く流すのが殺陣。舞台の上で暴れるな。
踊りが変。
とぼけた感じが薄まってしまって、かなり残念。文化祭の時は、その落差が激しく、それで余計に切なかった。

サフィナ
さりげない台詞とか、歌とか、客席が近くてよくわかったけれど、舞台が大きくなった時のことを考えて、声を響かせること。
ラップ、リズムに乗ってしゃべるのは違和感あり。→やらない。
かわいくない。
ハーリがハルマにぬいぐるみを渡すシーンで、ハーリが女役をみんな食ってしまって「ハルマとハーリの物語」と言う印象が最後に強く残ってしまった。多少食われるのは仕方がないがサフィやテラがそれ以上のインパクトを出しておかないと。
サフィの明るいイメージが少なすぎる。明るい表情があるともっとメリハリがつくのに。終始張りつめて居るみたい。明るい表情の印象がほとんどなく、張りつめている印象が強く、それでハーリがぬいぐるみを渡すシーンで食われてしまう。

サフィナとハルマ
互いに秘密を握っている。それをお互いに少しずつ感じている、その過程がわからない。

子供達
ぼーっとするな。何をするべきか考えて。→あい、しいたけ、激しい。いらないかも。

ヒネ
柱の後にあのタイミングで隠れる役ではない。男だろ。
トマトを英語で言うな。

周りの子供達と大人達
サフィナの告白をどう受け止めているかがわからない。
→黙って聞いているわけがないだろ。
ことなど突っ立ち。
足音が一番気になる。メロディに合わせて踊ったりすると、とんでもないうるささ。
銃声でおびえる子供、銃声の衝撃とそれに対しての反応が足りない。心の傷についてもっと考えて欲しい。
ナン→モナ 役名変更
アーネー・ジーコ 
老人で動きに切れがあるのは変。
浮いている。もっと強い存在意義が欲しい。年の功など。

全体に歌いすぎ、台詞が少なく感じられる。
小道具を客にぶつけるようなことはするな。→絶対にそんな演技の練習をしないこと。
かっこよさとは無縁。
役者がそこにいない気がする。その場で感じて演じていない。(特にメインが)
身近に感じられるわかるなあってシーンがない。
もっと重みがある芝居で良いはず。
とくに子供達の動きが段取りに感じられた。決められた動きしかしていない。
子供達が平然としすぎていて、話がわからなくなる。何で自分たちはここにいるのか?ここに来て何年になるのか?ご飯はちゃんと食べているのか?等々、子供達から伝わってこない。
展開がのろのろしている。
全体に中途半端、特にテラが語る時、全くわからない。
台詞をかむのが目立つ。
ステージの端に人寄りすぎ。
西の子供達だと最初わからなかった。
ハルマが東で、サフィナが西だと最初わからない。
あの人がお客で、何故あの人にわたせなのかが ぼけている。
お互いの愛、信頼、それが平和の希求につながって欲しい。

演出 
一人一人が自分自身に満足しているラストは客には理解しきれない。→直せ。
展開に置いて行かれた。引きずり回された気がする。→ゆっくり丁寧に嘘がなく。例えば最終的にサフィナはハルマを許せない。にらみ合ったまま終わっても良い。
前半が安っぽいサウンド・オブ・ミュージックで見ている方が恥ずかしい。
後半重すぎ。
現在進行形でこれから一つずつ詰めていって欲しい。
衝撃を与えなければ行けないシーンが弱い。→赤ん坊、甥っ子、輪廻の部分。
誰が誰を殺して、誰を傷つけて、それが誰に影響しているか、わかりりずらい。
統一感に欠ける。無理を感じる。
最後の方物語のつじつまを合わせようと焦っている感じがする。客は最後の方ゆっくりと考えたいのに。

脚本 
主題がわからない。
難しい。
誰が東で、誰が西か、わかりにくい。→衣装(東の兵は青、西の兵は赤、子供達は灰)、立ち位置、はっきりと。
人間関係
地理関係がわからない。→トマーロの基地、廃止。→カーナの前線基地
            ハルマはこの病院で生まれたわけではない。

最初の方がわかりにくい。→書き直し。鉄条網に行った時に事件が起きて、処刑される 寸前に、記録を残そうと、カーナのテレビ局の映像作家が提案する。死の間際なので、全ての人が必死に協力する。カメラに写るから舞台の方には近寄らないように、スタッフ達は人々に厳重に注意をする。けれど子供達はのぞきに来てしまう。

最初の取材とバスを手配する関係、東と西と子供達の立場がよくわからず、ストーリーが見えなかった。→子供達が東に対するある統一された反感を表す。

最初の5分間で全てが明確にわかるように設定するべき。
何故サフィがテレビ局の人に頼みに行ったかがわからなかった。アカデミーにテレビ局の人が来ているのかと思っていた。

「あの人に」の台詞、誰に渡したいのかわからない。→最初のところで「世界中のテレビを見ているあの人達に渡せば、この話を知る誰かに渡せば、きっと何かが変わる。だからこのビデオをとりたいんだ。いいかい。」と、テルミーやテラが、みんなを説得する。

ハルマとサフィナの過去の話が前より細切れになっている分、母が殺されていた話が唐突すぎる感じがした。→カーナゆきの部分、サフィナと母はどうなったかに絞る。

ハルマがサフィナの親を殺した話が、最後に詰めちゃったという感じ。→ゆっくりたっぷりやろう。台詞で重要になりそうな言葉を何ポイントかと、役者の目線としぐさでの勝負。

役名がみんな似ているようでインプットされない。→太郎 とか 花子に負けている。

東と西もわかりにくい。→日本と朝鮮 日韓併合などのイメージ 国名があっても良い。
もちろん日韓併合なら、朝鮮が西で、日本人が鬼の東。

クライド橋がどうしても日本的な名前に聞こえる。もっとわかりやすいのは?
アカデミー という言葉の意味がわからない。
国名を具体的に決めた方がよい。

最後の台詞ない方が良いかも。「あの人に」いわなくてもわかる。→なくす。

テルミーが果たす役割が多すぎて混乱→減らす。

子供達に秘められたエピソードがラストに一気に来てしまっていて、わかりずらい。もっと伏線を。
ハルマの弟の話は強引すぎ。そこまで結びつけなくとも。→橋が爆破されて多くの東の兵士が死んでから、東の兵隊は恐怖におののくようになった。あちらこちらでおびえたまま銃の引き金を引く。街角で市場で、そうやってアカデミーの子供達も撃たれたんだ。

台本で読んだ以上に反感を覚える。戦争をなめるな!
価値観の対立が全くない。
東と西の対立を持ち込んでいる意味がない。
「歌さえあれば」的な考え方。それを表現しようとする演技共に、腹立たしい。
こういうテーマなら、もっと次元の高い哲学性が必要だ。

山姥よりまとまりがない、全体的バランスがとれてない。

メールから

ギャグセンスが全体的に古い。これでは役者が困ってしまう。
ギャグに逃げるのではなくその世界を出せば決して飽きないと思う。
またギャグだったらノリ的なギャグの方が良いのでは?

最初の「時間が無い」が引っ張りすぎでなおかつ作者の都合が見えてしまう

基本的に説明的な台詞が圧倒的に多く途中で飽きてしまった。
お客さんの想像力を膨らませるような台詞がいいのでは?

ハーリが高校生がやるのに対し抵抗感が読んで思った。
台詞や設定に無理がある

戦争中でお泊まりか?
又、芝居の世界の時間が飛びすぎてついていけない。

291の歌の詞は聞いていて面白くない

LASTに向け走りすぎ。ここで歌?と思ってしまう。
そんな甘くない

ざっと読んで率直に言うとつまらないと感じました。
今更、戦争?とか思いました。あとドイツの話なんですか?



2002年秋作品「あの人にわたせ」への軌跡


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