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クリスマス公演「響き」感想集 平成13年12月23日
・冒頭で主人公の一家が養護学校の生徒に太鼓を教える事になっているが、どうしてそうなったのかが
観客の感情のレベルとして届いてこない。
・父が花火師であるために観客の興味をメインのテーマからそらしている。トラックの運転手ぐらいでよい。
・この一家が全員善人であることが芝居をつまらなくしている。主人公をいじめのリーダーにしたらどうか。
きれいごとをいわないゆり。それでも残る家族の絆とはなにか、そこを浮き彫りにしてほしい。
・障害者が傷つくのは、正面切って悪口を言われるときではなく、
面と向かっては優しい言葉をはき、内心では差別意識を持たれる事です。
・ゆりが、きれいごとをいわないとしたら、一気にドラマが動き出す。
・障害者が個性がない。互いに欠点を出し、ぶつかりあい、人間として多様なありようを示す。それが目的ではないですか。
・同様に先生達も、個性がない。
理由が*はじめのいじめのシーンからあすなろ学園への移行がよくわかりませんでした。
ゆりの見ている悪夢かと思いましたが、違いますよね。現実ですよね。→もとのやり方に戻す。
*親が子供をしかるシーンが何回かありますが、ほとんどが感情的に怒る、怒鳴るものでした。
もっと冷静さをもってしかるシーンがあってもいいのではないでしょうか。
そうすれば、母親がゆりをひっぱたくシーンがイキルと思います。
親は子供以上に苦労しているはず。感情的に怒る、怒鳴るでは物足りない気がしました。
*お父さんが花火師である必要性が明確じゃなく、???でした。花火にこだわるのはなぜ?
そのあたりがもっとわかるといいなあと思います。こころの響き、太鼓の響き、花火の響き・・・・。
→花火師をいい加減な人間と出せた方がおもしろい。酒飲み。仕事以外は酔っぱらい。
・最初と二回目のいじめいらない。家族のシーンで問題を抱えているのはわかる。→最初はカット。
・かながしゃべっていたのが残念
・かなとゆりのシーン退屈した。→かなり不要なせりふが入っている。
・にしきの作文で統一していた方が、つながりが自然で物語に入って行きやすかった。
→答辞としても、しっかり作文の形をとれるように。
・いじめのシーン・あすなろ学園のシーン・家族のシーンと短く変わりすぎ。
→せりふを削りつつ、気持ちをのばす。効果的な少ないせりふを考えよう。
・いじめていた一人が「行こうか」と言うところが心に響いていたのになくなった。
・兄ちゃんの初恋から客をつかむ方がグー。
・幕開きからいじめだったのでびっくりした。→もとに戻す。
・食事をしている割にはせわしない。
・弟が知的障害者(いじめにはあっていません)なので、自分の周りとだぶって泣きまくりでした
・子供が知的障害者だけれど、あーうるさいって思うだけ。はずかしいなんてのはとっくの昔。
障害者もみんな天使じゃない。やな子もいっぱいいる。ちゃんと深めて。
・あれほどまでの障害者への差別が今でもあるのかとショックでした。
・弟、変わるきっかけわからない。
→障害は決してなくならないので、ごく些細なことにこだわっているのがはずれる、そんな設定にしたい。
・間が多すぎて暗くなった。
・もっとテンポがあるといい。→稽古あるのみ。
・いじめの中学生 先生ではなく先公でしょ。
・父、良くないシーンがある。
・父、ペンケースを出すところ軽い。
・父、せりふかみすぎ。→父が深めること。
・父、ぼうふらのせりふ、以前はどこにいくかわからない緊張あふれる台詞だったのに形だけになっている。
・父、もっとかっこわるいもので、陰でおろおろしています。
そこで逃げ出すと家庭崩壊。ジタバタでも踏みとどまる。戦いですね。
・ゆり、手のけがを痛がっている様子が全くない。
・ゆり、滑舌が悪い。
・ゆり、弟を助けられない自分にも腹が立つし、自己嫌悪するのです。
・母、父の「弟があんな」のせりふの前後、相当な変化がほしい。
・かなの鐘の音、県大会の力がなくなった。→弟のパニックを突発的に強烈にあらゆる方向へ。
キーボードの音も必要ない。ももに飛び込むのもいらない。
・母、もっと物語の要になれるのでは。もっと深くしっかりした造形をしたい。
・母、ゆりをぶつとき「ゆり!」と声をかけてバチン、がいい。
・いじめのボス、まじめぶっているんだったらベストを着たら。
・黒子、シャカパンでうるさい。→絶対にはかない。
・衣装、誰が誰だかわからない。先生達はそろいの服でも着た方がいい。
・照明ピン、ゆれすぎ。→稽古不足を理由にするな。
・ミドルよりフルの方が良い。→当然。中途半端な明かりを出すな。
・客席に降りた弟にもピンがほしい。
・いじめのシーン、いじめる側の顔ももう少しみたい。
・花火がわかりづらい。
・水の照り返しがほしい。
・電車の照明がないのが残念→船橋市民文化ホールは出せる。
・電車の2回目の音、突然すぎ。→近づく音のゲージの取り方。
・もう少し効果的な音にしてほしい。→キーボードの問題、流しっ放しも問題。
・いじめのシーン、校内放送とか、日常を感じさせる音がバックに流れていた方が怖い。
・音楽が情緒的すぎて不要→客を異化させる、音楽を目指す。
→生音、パーカッションを使って極力キーボードは押さえること。
・キーボード、音量タイミングとも、狂っている。
・吊りものがよくわからない。→船橋市民文化ホールで確認。牢&夢 に チャレンジ
・流し雛のシーン、水面を感じさせるものがほしい。
・受付元気がない。
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